夜が明けたら

こうやって…待っているうちに…、いずれ、夜が明けたら…。

女の子の活躍する物語 私の思い出のマーニー

突然ですが、「名探偵マーニー」は、週刊少年チャンピオンで掲載されている探偵マンガです。タイトルの通り、名探偵マーニー(女子高生)が活躍します。現時点での既刊は9巻(Kindle版は8巻)。私はKindle版で読んでますので、9巻の配信が楽しみで仕方ないです。

さて、マーニーの調査費用は日当5,000円となっています。相場として妥当なのかはよく分かりませんが、笑顔で「マーニーにおまかせを」と言われて、イチコロです。

名探偵マーニー 1 (少年チャンピオン・コミックス)

名探偵マーニー 1 (少年チャンピオン・コミックス)

 

主な舞台は彼女が通う高校と、暮らす街になります。学校の雰囲気はなんとなく米国っぽいが、やっぱり日本みたいな気もする。まず、この雰囲気が凄いです。かなり箱庭的な世界観ですが、そのディテールはいくらでも拡縮が利きそうです。

探偵作品ですから、人が死んだりします。金銭が奪われます。不可解な事象が起こります。マーニーは1話でキチッと事件を解決してくれますので、私は鼻くそをほじりながらページをめくって楽しむだけですが、醍醐味は、読後感のモヤモヤの、このとてつもないモヤモヤよ、です。

繰り返し、探偵作品なのだから当然。という言い切るわけにもいかない違和感があります。犯行の動機の気まずさだとか、結末の後味の悪さだとか、あるいは時には感動的な事情があったりと、まぁそれはそうなんですけど、結局、この世界観が決定的に効いているんだ。それだけです。

それだけで面白いです。でも実は、そんな些細なことはどうでもよくて、マーニーが可愛いから読んだらいい。それだけです。

それでは。